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にせねこメモ

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ネット閲覧可能な(モンゴル文字による)モンゴル語資料

現代日本でモンゴルというと普通はモンゴル国のことを指し(中国の内蒙古と区別して外モンゴルという)、モンゴル国ではソ連の影響でモンゴル語を表記するのに主にキリル文字を用いる。現代日本においてモンゴル語に関する出版物の多くはキリル文字によるものである。

一方で中国内の内モンゴルモンゴル語の表記使われている文字はモンゴル文字というシリア文字の系統の文字である。

現代日本で出版されているモンゴル文字表記のモンゴル語を扱った書籍は多くないが、第2次世界大戦以前にもモンゴル文字表記による語学書が出版されていた。それらの一部はすでに著作権が切れており、ネット経由で閲覧できる。

この記事では主に国立国会図書館デジタルコレクションのモンゴル文字関連の書籍を調べ、そのリストを作成した。恐らく漏れがあるだろうと思う。もしご存知の情報があれば、情報提供を願う。

モンゴル文字表記一つの指標となるのが出版年である。外モンゴルモンゴル文字が廃止されキリル文字表記が採用されたのは1942年であるとのことで、1940年代前半頃までに出版された書籍はモンゴル文字によるものだろう。モンゴル文字に関する情報を調べる際の参考にされたい。

辞書類

陸軍省編『蒙古語大辞典』

この辞書については http://www.cneas.tohoku.ac.jp/staff/hkuri/06.pdf も参照。

大阪外国語学校蒙古語部和蒙辞典編纂会『和蒙辞典』

版がいくつか登録されている。出版年が同じ前2つは同一のものか。

蒙古研究会, 『蒙和辞典』, 1917.

モンゴル語-ロシア語-フランス語辞書

Осип М. Ковалевский, «Монгольско-русско-французский словарь», 1844.

オシップ・コワレフスキーによるモンゴル語-ロシア語-フランス語辞書。全3巻。陸軍省編『蒙古語大辞典』の元ネタの一つであるらしい。

モンゴル語-ドイツ語-ロシア語辞書

Isaak Jakob Schmidt, „Mongolisch-Deutsch-Russisches Wörterbuch“, 1835.

モンゴル語-英語辞書

Ferdinand Lessing, “Mongolian-English Dictionary”, University of California Press, 1960

教科書・文法書類

鈴江万太郎, 『実用蒙古語初歩』, 1918.
下永憲次, 『蒙古語教科書. 初級篇』, 文聖舎, 1933.
下永憲次, 『蒙古語教科書. 初級篇 草書体』, 文聖舎, 1933.
村田清平, 『蒙古語独修』, 岡崎屋書店, 1908.
下永憲次, 『日蒙會話』, 川流堂, 1932.

フランス語

Georges Soulié, « Éléments de grammaire mongole », 1903.
Louis Hambis, « Grammaire de la langue mongole écrite », 1945.

ドイツ語

Isaak Jakob Schmidt, „Grammatik der mongolischen Sprache“, 1831.

その他・詳細不明

李 コウ, 『蒙漢満文三合』, 正蒙印書局, 1913.


他にも国立国会図書館デジタルコレクション及びGoogle Booksには著作権のためネット公開がされていないものが多数ある模様。

リンク

国立国会図書館デジタルコレクション

早稲田大学 古典籍総合データベース

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Monumenta Altaica