にせねこメモ

はてなダイアリーがUTF-8じゃないので移ってきました。

CygwinでFontforgeをコンパイル

TrueType Instruction用のデバッガがFontForgeには載ってるのだが、有効にするためには自前でコンパイルしないといけないらしい。

という訳で、Cygwinからやってみる。

環境

Fontforgeコンパイル

fontforge/CONTRIBUTING.md at master · fontforge/fontforge · GitHub
ここに書いてある通りにしてコンパイル等をする。

準備

まずはSetup.exe(Setup-x86_64.exe)を使って必要なパッケージをインストール。手元の環境では次のパッケージが追加で必要になった。今までにいろいろ入れてるので更に必要であると思う。

  • m4
  • libtool
  • autoconf
  • automake
  • libspiro-devel
  • libtiff-devel
  • libuninameslist-devel
  • giflib
  • libgif-devel
  • libreadline-devel
  • libzmq-devel
  • python-devel
  • gettext-devel
  • libpango1.0-devel
  • libxml2-devel
  • libiconv-devel

ソースをダウンロード:

  • libfreetype6

また、Cygwinを使ってFontforgeを入れてた場合はアンインストールしておく。

コンパイル&インストール。

基本的には一般的な手順だが、./configureの前に./bootstrapを実行し依存性チェックやconfigureファイルの生成をする必要があるようだ。
また、 ./configure には --enabele-freetype-debugger オプションの設定とFreetypeのソースの入っているディレクトリを設定することでTrueTypeデバッガが有効になるらしい。
./checkoutや./configureの様子を見ながら足りないパッケージは適宜インストールする。

$ cd ~
$ mkdir ff
$ cd ff
$ git clone git://github.com/fontforge/fontforge.git
$ cd fontforge/
$ git checkout tags/20161005
$ ./bootstrap
$ cd ..
$ cp /usr/src/freetype2-2.6.5-1.src/freetype-2.6.5.tar.bz2 .
$ tar jxvf freetype-2.6.5.tar.bz2
$ cd ../fontforge
$ ./configure --enable-freetype-debugger=../freetype-2.6.5
$ make
$ make install

libzmq-devel等をインストールしたものの、./configureが言うには、zeromq (libzmq)のHave?がnoのまま。つまり認識されていない?とりあえずoptionalなライブラリなので無くてもなんとかなるようだが。


cygwinからstartxwinなどでxtermを起動してfontforgeを実行すると無事に起動した。めでたしめでたし。

(2016-11-10 一部修正)