壊れてオフにならないスイッチです。 pic.twitter.com/Rsh6bqqfeM
— にせねこ (@nixeneko) 2017年10月27日
経緯
壁に付いているスイッチが壊れて、オフ状態で留まらなくて常にオン状態になってしまったので、これを常々直したいと思っていた。なお、直す前はガムテープで貼りつけて固定してなんとか凌いでいた。
必要な資格
さて、家の配線をいじることになるが、電気工事士法 第三条2によると
2 第一種電気工事士又は第二種電気工事士免状の交付を受けている者(以下「第二種電気工事士」という。)でなければ、一般用電気工作物に係る電気工事の作業(一般用電気工作物の保安上支障がないと認められる作業であつて、経済産業省令で定めるものを除く。以下同じ。)に従事してはならない。
http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=335AC0000000139&openerCode=1
とのことである。ここで、一般用電気工作物というのは、電気事業法で規定されているが、電力会社から低圧(600V以下)で受電する家庭や小規模な事業所などの配線や電気設備を指す*1。
要するに、第二種(または第一種)電気工事士にならないと家の配線を弄ることはできない。
という訳で、工事の為に第二種電気工事士の免状の交付を受けることが必要になるが、そのためにはまず第二種電気工事士試験を受けて合格しないといけない。(第一種は条件がより厳しく、携わることのできる工事の種類が第二種のsupersetになっている。)
申し込み
第二種電気工事士試験は年2回行われていて、筆記試験と技能試験があり、その両方に合格した場合に免状の交付を受けることができる。
2017年の上期試験の申し込み期間は3月15日(水)~4月5日(水)であったのでその間にネットで申し込んだ。
第二種電気工事士試験に申し込みました。
— にせねこ (@nixeneko) 2017年3月30日
筆記試験
2017年上期の筆記試験は6月4日(日)、技能試験は7月22日(土)あるいは7月23日(日)のどちらか。筆記試験から技能試験までは一ヶ月以上間が開くので、まずは筆記試験の対策をした。
筆記試験対策に使ったテキストは次。
- 作者: 佐藤共史
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2016/11/22
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テキストを勉強しながら作ったノートが次。多分間違いがあるので参考にしてはいけない。
うむ。 pic.twitter.com/Ch5k1QQO3S
— にせねこ (@nixeneko) 2017年6月4日
筆記試験は2時間と時間的に余裕があるので、そこまで急ぐ必要はない。退室可能時間になると結構な人が途中退室していく。合格率は6割程度らしい。
技能試験
7月初旬に筆記試験の合格通知が来た。それから技能試験まで2週間程度あった気がする。時間が確保できるのであれば技能試験対策は合格通知が来てからでも全然間に合う。
技能試験対策のテキストとして次を利用した。
- 作者: 佐藤共史
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/03/24
- メディア: 大型本
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他に、工具セットと一回分の練習材料を購入した。いろいろな会社が出してるが買うのはどれでもいいと思う。ただ、工具のVVFケーブル用ワイヤストリッパーはなくても受験できるが、技能試験は時間的な余裕があまりないので、あった方がケーブルや電線の被覆を剥くのが手早くできて良い。
一週間ほど前から一日に候補問題を2~3問分、3~4時間程度練習した。13問ある候補問題を本番のつもりで一通り作れば力はつく気がする。最初は一問完成させるのに1時間近くかかったが、最後は試験時間の40分ぎりぎり~5分程度余裕を持たせて終わらせられるようになった。欠陥があると困るので、よくチェックし、欠陥となる基準を覚えておく。
自販機です。 pic.twitter.com/JgHgiqPDOg
— にせねこ (@nixeneko) 2017年7月22日
試験会場に激落ちくん消しゴム持ち込んでる人が居て強い。
— にせねこ (@nixeneko) 2017年7月22日
終った、まあ、大丈夫でせう。(と思ひたい)
— にせねこ (@nixeneko) 2017年7月22日
当日は5~10分程度時間に余裕をもって完成させられれば安心な感じ。間違えると焦るが、5分あればリカバリは利く。退出時に眺めた限りだと完成できてない人もそれなりに居たみたいだった。合格率は7割程度らしい。
リングスリーブの足から銅線が7mm程度飛び出してたんだけど、10mmないから欠陥ではないよな…と思ってそのままにした。
— にせねこ (@nixeneko) 2017年7月22日
10分位時間残して一通り完成~ってなってしばらく点検して、終了5分位に周り見渡したらそれなりにまだ作業してる人居て、やっぱり時間短いよね~~って感じ。
— にせねこ (@nixeneko) 2017年7月22日
免状の申請
合格していれば9月上旬に合格通知が届く。
第二種電気工事士試験、受かってました。
— にせねこ (@nixeneko) 2017年9月4日
住んでいる都道府県の窓口に免状の交付を申請する。直接行くこともできるが郵送で申請することもできるので、住んでいる都道府県の窓口に確認する。
第二種電気工事士免状申請をした。
— にせねこ (@nixeneko) 2017年10月5日
結局、郵送で申請した。3週間ほどで免状が届き、晴れて家の電気工事ができるようになった。
スイッチの修理
修理自体は単純なもので、ブレーカーを切って埋込連用スイッチを交換するだけであり、10分ほどあればできる。スイッチは技能試験の練習用部品として購入したものを流用した。
ここで、それまで設置されていたスイッチの工事が、電気工事士試験でやったらまず合格しないだろうなという施工でびっくりした。写真は撮ってないが、スイッチの差し込み穴に差し込まれていた電線の露出部がスイッチの外に数ミリ出てたわけで……。
スイッチ不調の原因
取り外したスイッチを分解してみたところ、オフの位置で留まらないのは中のバネが割れていたためのようだった。ちょっと力を加えたら完全に2つに分かれてしまった。
写真でみても割れているのがわかる。
まとめ
申し込みから工事までにかかった時間: 7か月弱
かかった金額:
第二種電気工事士試験 受験手数料 | 9,300円 |
2017年版 第二種電気工事士試験 完全攻略 筆記試験編 | 2,030円 |
2017年版 第二種電気工事士試験 完全攻略 技能試験編 | 2,030円 |
ホーザン(HOZAN) 電気工事士技能試験工具セット DK-18 | 9,363円 |
平成29年度 第二種電気工事士技能試験練習材料(1回練習分) | 13,500円 |
免状の申請手数料 | 5,200円 |
合計 | 41,423円 |
ほかに、書留の送料、証明写真料金などもかかっている。
普通に電気店に工事依頼した方が安くて早いですね。