にせねこメモ

はてなダイアリーがUTF-8じゃないので移ってきました。

WindowsでChainerのセットアップ

ZOTAC GeForce GTX 1060を買った。ので、最近話題のchainerをセットアップしたメモ。

環境

OS: Windows 10 (64 bit)
Python: Python3 (Anaconda Windows 64-bit)

今までつけてたQuadro K600も刺してある。

GTX 1060のセットアップ

  • 取り付け
  • CDのドライバをインストー

Visual Studioのインストー

Visual Studio 2015は既に入っていたので省略。

CUDAのインストー

CUDA Toolkit 8.0のインストー

ウィザードに従ってインストールする。

もしかしてここで間違ってドライバを入れてしまったかもしれない。NVidia GeForce Experienceとかいうソフトが最新のドライバをサジェストしてくるので何度かインストールしたり再起動を繰り返したりなどした。

cuDNNのインストー

ダウンロードするためには登録が必要。

ダウンロードしてきたzipファイルの中身のcudaディレクトリ以下を

C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v8.0

の下に突っ込む。

Anaconda Pythonを最新に

Anacondaを最新版に更新。
Anaconda Promptを開いて

conda update conda
conda update --all

Chainerのインストー

環境変数

  • PATHに C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 14.0\VC\bin
  • INCLUDEに C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Include\10.0.10240.0\ucrt

を追加。

(追記: 下はv1の時の手順、あるいはv2でGPUを利用しない場合)
Anaconda Promptから

pip install chainer --no-cache-dir

と実行する。

2017-06-10 追記

Chainer 2.0から、CuPyとChainerが別パッケージに分離された。そのため、pipでchainerだけでなくcupyも一緒にインストールしないとGPUが使えない。

v1系から更新する場合には、Anaconda Promptから

pip uninstall chainer
pip install cupy chainer --no-cache-dir

とする。

(追記終)

テスト

chainer/example/mnist/ のMNISTのサンプルをダウンロードしてきて実行。

CPU (Core i7-3770)が20 iters/sec、GTX 1060が130~170 iters/sec、Quadro K600が50 iters/sec位だった。案外Quadro K600がGTX 1060の3分の1位の速度出てるっぽいし、CUDAコア数が10倍になったからといって速度が10倍にはならない。ボトルネックはどこだろう。