2024年7月に発売された折り畳み式ケータイ「Orbic JOURNEY Pro 4G」を10月に購入し、1カ月ちょっと使ってみたので感想を書いていく。
www.orbicmobile.jp
Orbic JOURNEY Pro 4Gの特徴
ファーストインプレッション
本体
でかい。
以前FOMAで使っていたケータイより一回りでかい。ボタンは押しやすいので、でかいのも悪いことだけではないが…
バッテリーを取り付けるためにはカバーを外す必要があり、切り欠きに爪をひっかけてバキっと外す。最初、力任せにやってしまっていいものかわからず心配だったが、そうするしかないっぽい。
ドコモのirumo 0.5GBを契約
以前はFOMAケータイを電話だけで使っていて、それから機種変更の形でirumo 0.5GBのプランに変更した。
ドコモ店員さんによると、ドコモでは動作確認をしていない機種なので、通信できない可能性があるとのこと。それでも自己責任ということでやってもらった。
SIM挿して起動すると電話は可能になった。
そのままではネット通信はできなかったが、
- 設定→モバイルネットワークとデータ→APN設定→データ設定→「NTT Docomo」を選択
と設定したら通信ができるようになった。
アプリ
Google検索やGoogleマップ、YouTubeなどのアプリがはじめからホーム画面にある。自分でKaiOSストアからインストールすることもできる。
とはいえ、昔のガラケーのフルブラウザでネット見てるみたいな感覚で、あんまり操作性はよくない。
マップは割とよくできていると思う。
YouTubeについても、動画再生はアクセラレーションあるから普通にできるけど、サイトを操作するのがそこそこ重く、実用するにはあまり快適ではないかなあという気がした。
関係ないが、実用性といえば、ブラウザで動画サイトを閲覧した時、例えばPornhubはサイト読み込みが重荷すぎてろくに動画までたどり着けなかったものの、XVideosはフィーチャーフォン向けのサイトが用意されていて比較的快適に視聴できるっぽい。
問題点
端末の問題
謎の急激なバッテリー切れ
十分なバッテリーがあったはずなのに気づいたらバッテリー切れになっていることがあった。
おそらく、サイドのボタン(シャッターボタンと音量ボタン)が押される度に背面のサブディスプレイが点灯するため、押しっぱなしか頻繁に押される状態で携帯していたところ、サブディスプレイが光りっぱなしになってバッテリーが0になってしまったのだと思う。設計が悪い。
サブディスプレイが表示されないことがある
起動時に失敗すると背面のサブディスプレイに何も表示されなくなる場合があるようだ。この端末だけの問題なのか機種全部がそうなのかは知らないが、そうなると再起動するしかない。
こうなる条件はよくわかっていないものの、電源ボタンを押してから完全に起動が完了するまで開いたまま放置した方がよさそうな気がする。
KaiOSの問題
日本語入力がこなれてない
日本語入力があまり良くない。
候補の決定だけを行うキーがわからず、次のおすすめの入力候補が出てきたところで消すという順番で入力している。
また、漢字変換(予測変換)の候補があまりたくさん表示されないため、入力できない漢字がでてくる。特に連絡先登録などでの人名入力で困る。別の端末で入力してコピペするとか、Googleの連絡先を利用するようにしてこの端末で電話帳登録はしないなど運用の工夫が必要そうだ。
連絡先アプリの姓名の表示順
連絡先アプリで、姓・名が漢字だけの場合、名→姓の順になる。どちらかに仮名が含まれていれば姓→名順になる。
例えば、
- 姓が「田中」、名が「太郎」なら「太郎田中」
- 姓が「田中」、名が「たろう」なら「田中 たろう」
になる。なんでやねん。
姓・名は無視してフルネームを「名」欄に突っ込む運用でもいいのかもしれない。
まとめ
- 電話用端末として最低限の機能はあるように思うが、まだまだ発展途上といった印象。
- スマホやパソコンなどの情報端末を他に持っていて、電話機能を中心に利用する場合には問題なく使えると思うが、こなれていない感じは強く受ける。
- KaiOSを試したい人やKaiOSの発展に貢献したい人は買ったらいいと思うが、万人にお勧めできる端末ではないと思う。