日本民謡は、多くの現代人にとって、あまり馴染みのないものではないでしょうか。
聞く機会も少ないし、また、現代の音楽になれてしまった私たちからすると、音に厚みが足りない気がするし、聴いていて飽きてしまうこともあります。
しかし、民謡の伴奏を現代的な音楽に変えると、(ちょっとエスニックな)ポップスとして普通に聞けるものになります。ドラムやベースといったリズム隊が入るだけでも驚くほど聞きやすく感じます。
日本には、民謡を現代風のトラックに乗せてアレンジした作品を発表しているアーティストが何組かいますので、この記事で紹介します。このようにアレンジされた民謡をネオ民謡(新しい民謡)と呼んでいる人もいます。歌っているのはガチの民謡歌手だったりするので、みなさん上手です。
Omodaka
寺田創一さんによる民謡テクノユニット。民謡歌手の金沢明子さんがボーカルで参加しています。
チップチューン系のピコピコ音もあり、結構面白い音作りをしています。
ライブが独特で、巫女装束に身を包んだ寺田さんがディスプレイに映った金沢さんとインタラクトするパフォーマンスが面白いです。
Omodaka以前にも同じタッグで1991年に『金沢明子 House Mix 1,2』という民謡のハウスアレンジなども発表されています。
plum song
「梅は咲いたか」という江戸
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トラックが何か聞いたことがあるという人もいるかもしれませんが、Debargeの“I Like It”です。
kokiriko bushi
富山の民謡「こきりこ節」です。
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民謡の他には競艇の曲とかがあります。
他にもライブやPVなど、Youtubeに多くの動画が上がっています。
NeoBallad
若狭さち(Vocal)さん、上領亘(Drums&Arrangement)さんによるテクノ民謡ユニットです。
会津磐梯山
福島県民謡の「会津磐梯山」です。「小原庄助さんなんで身上つぶした 朝寝 朝酒 朝湯が大好きで それで身上つぶした ハァもっともだ」という囃子言葉が面白い曲です。
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朝倉さや
「山形弁の歌姫」だそうで、往年の名曲を山形弁カバーしたりしています。
オーソドックスな民謡もやるし、Future Traxといって、今風のトラックをつけた民謡も歌ったりしているようです。
最上川舟唄 (River Boat Song ft.GOMESS)
山形県民謡「最上川舟唄」のアレンジです。朝倉さんの歌とGOMESSさんのラップが組み合わさって全く新しいものになっています。
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Mr.Mamurogawa - 真室川音頭(民謡)
山形県民謡の「真室川音頭」のアレンジです。途中オリジナルの歌が入りますね。
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民謡クルセイダーズ
ラテン音楽+民謡。最近ラジオとかでも聞くようになりました。ラテン音楽を中心に様々なエスニックのビートを組み合わせているらしいです。
炭坑節
福岡県民謡「炭坑節」。盆踊りとかでよく聞く有名な歌ですね。
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黒船
ジャズバンドですが、三味線が入っています。ボーカルの里アンナさんは奄美の島唄をバックグラウンドとしているようなので、奄美の民謡も多いようです。奄美の島唄と三味線の組み合わせが斬新です。民謡のアレンジ、オリジナル曲、ジャズのスタンダードの3つの方向性でやっているとのこと。
豊年節
奄美大島の歌「豊年節」です。
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行きゅんにゃ加那節
奄美大島の歌「行きゅんにゃ加那節」です。
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朝崎郁恵
奄美大島の唄者、朝崎郁恵さん。アルバム『南ぬ風』では、ギターや三味線等で伴奏の付いた奄美島唄が収録されているようです。
千鳥浜 with タナカアツシ&五十嵐典子
奄美民謡の「千鳥浜(ちじゅりゃはま)」。
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久嶋 美さち(きゅうしま みさち)
宮崎県のネオ民謡歌手だそうです。
五木の子守唄
熊本県民謡「五木の子守唄」です。
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正調刈干切唄
宮崎県民謡「正調刈干切唄」です。
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寺尾紗穂『わたしの好きなわらべうた』
シンガーソングライターの寺尾紗穂さん。民謡を中心に歌っているわけではないのですが、2016年にわらべうたのカバーアルバムを出しました。静かな気持ちになるいいアルバムです。
ねんねしなされ
熊本の守子歌「ねんねしなされ」です。
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七草なつな
茨城の七草の歌「七草なつな」です。
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